和の膳

Concept

和の道の学びを続け
旬を楽しむ日本の文化を守る

日本が世界に誇る文化「和食」。
いにしえより日本人は食によって季節のうつろいを感じ取ってきました。季節を告げる食材と向き合い、目で楽しみ、舌で味わうことにより、日本人は五感を研ぎ澄まし、花鳥風月を愛でる豊かな心を養ってきました。
この日本の心を守り、文化を継承していくこともまた、和の膳 みや川の使命と考えています。そのために、奥深く歴史ある日本の食材とその調理法について学びを続け、日々研究を重ねています。

釜石のみや川

Kamaishi

三陸の海の幸、季節の食材が織りなす
和のコース料理

夜の部でご提供している本格的なコース料理は、地元釜石の魚や岩手県産の食材を軸として、一日たりともまったく同じ構成でお出しすることはありません。
例えば、同じ種類の魚でも、季節によって身の締まり方や脂ののりは違うものです。
ある日は御造りに、また別の日は蒸し物に。もっとも美味しい調理の仕方は、まな板の上の魚が教えてくれます。
和の職人として、その繊細な違いを見極め、素材の力を最大限に引き出す調理法を吟味し、洗練されたひと皿に表現します。

漁師が船上で活締めした
産地でしか味わえない活魚

釜石の魚は、漁師の佐々木洋裕(ひろやす)さんから直接仕入れています。
鱈、鈍子(どんこ)鮎魚女(あいなめ)、蛸、毛蟹…かごを使った漁法を営む佐々木さんは、その日の海の状況や水揚げした魚のことを逐一伝えてくれます。
獲った魚は船の上で“神経締め”と呼ばれる鮮度を保つ方法で締め、当店に届けてくれます。
獲ったその日のうちにおろし下ごしらえした魚は、釜石でしか味わえないとびきりの鮮度が自慢です。
産地の料理人として、日々漁師と語り合うことで学んだ魚の“本当の旬”と鮮度を生かした調理法で釜石の漁業を支える漁師とお客様とをつなぐひと皿を生み出しています。

三陸の海の幸豊かな釜石
自然の中で育まれた岩手の食材

釜石は、東は太平洋、西は北上山地に囲まれた自然豊かな土地。
暖流と寒流が混じり合う三陸の漁場の真ん中付近にあり、古くから漁業がさかんな港町です。
広大な岩手県は、四季の変化が鮮明で、寒暖の差が激しい地域性を生かした農業、短角牛など特色ある畜産業、多様な漁法・養殖方法による漁業…あらゆる食の宝庫です。
春を告げる山菜や筍、初夏には雲丹や鮎、秋には栗や柿、冬には鱈や鈍子。
産地で生きる人々は、暮らしの中で四季を感じ取り、産地ならではの豊かな食文化を育んできました。
産地固有の食文化と日本古来の調理法、和の膳 みや川はその両方の文脈を取り入れ、滋味あふれた料理をご用意しております。

みや川について

About

釜石の料理人
その意味を問い続け

店主 宮川 徹

三陸の海のまちに生まれ、幼少のころから魚がいつもそばにある環境で育ち、和食の職人の道を志したのは自然なことでした。
三陸・釜石の玄関口に店を構えたのは2004(平成16)年。
「釜石にいる意味のある料理人になりたい」という思いを胸に、和食、そして地域の食材の探求を続けてまいりました。
山と海に囲まれた釜石の食材、そして産地だからこそ根づいた食文化。
それこそが、この地に足を運んでいただき、ここでしか体験していただけない文化資源です。
釜石の料理人として地域の食材の価値を伝え、お客様に喜んでいただくことが至上の喜びです。

寛ぎの時間をお好みのスペースで

上品でありながらゆったりとお寛ぎいただける設えの空間は、人数や用途に合わせてさまざまなお集りにご利用いただけます。
小上がりの完全個室のほか、椅子席は20名様までご利用可能です。

昼の部や会食の時などはゆとりのあるテーブルレイアウトで。
小上がりの個室はプライベートが確保された語らいのスペースです。(定員6名)
様々な会合や宴会などのお集りには奥行きのある広く設けた間取りで。(定員20名)
間仕切りで設けた個室はゆったりした空間をお楽しみいただけます。(定員2名〜8名)